RAGが誰でもデータベースを活用可能にする

こんな風に思ったことはありませんか?

  • お客様の問い合わせをAIで自動化したい
  • 社内データを有効活用したい
  • 社内データの活用方法を今よりも強化したい

もし、このように思っている場合は、こちらの記事がピッタリです。

こちらの記事ではどのようにRAGを利用すれば、社内のデータを活用できるのか?についてご紹介しています。

社内のデータベース情報にアクセスするためには、データベース言語知識が必要でしたが、RAGを利用することでその知識が不要になり、そしてAIが出力結果の解釈をサポートしてくれます。

企業のデータベース活用でプログラミング知識や統計学などの専門知識をサポートしてくれるRAGについて、ぜひチェックしてみてください。

RAGとは?

RAGは「大規模言語モデル(LLM)」と「データベース検索」の技術が組み合わされたもので、よりデータベース検索が使いやすくなります。

RAGなら誰でも社内データを活用できる

企業がデータベースを活用するためには、プログラミング知識を持つ人が必要でした。
企業(人)がデータベースから情報を取得する流れは下記の通りです。

システム利用の流れ:
アプリやシステム→フォーム入力→データベース→情報取得→アプリやシステムに表示

システムの動作:
やりたいことを自然言語で考える→データベース言語に変換→データベースから情報取得→アプリに表示

このような流れになりますが、プログラミング知識を持たない人では「自然言語」から「データベース言語」へ変換することは困難です。

しかし、後ほど紹介しますが、プログラムコードにRAGを組み込むと、RAG内のデータベース検索技術がこの切り替えを実行してくれます。
ですので、プログラミング知識がない人でもその時々で調べたい情報へ簡単にアクセスできます。

さらにすごいところは、「データベースから結果を出力」する時に、RAG内のAI(LLM)が持つ知識を利用できることです。

たとえば、RAGに「売上と広告費は相関している?」と聞くと、AIの知識を利用しながら、データベースから結果を出力されます。
そして、売上と広告費は相関があるのかわかるようになります。

RAGがデータベースから情報を入出力する仕組み

RAGのデータベース情報取得と出力

RAGを利用するためにはプログラムコードにRAGの組み込みが必要です。
RAGはデータベース検索と大規模言語(LLM)を組み合わせたAIのフレームワークで、これをプログラムコードに組み込むことで、企業のデータベースアクセスやデータベースの活用が強化されます。

データ取得:データベース検索(自然言語からデータベース言語へ変換)

RAG内のデータベース検索技術が人の自然言語をデータベース言語へ変換します。

結果出力:LLM(AIの知識を活かせる)

RAG内のAIがデータベースから取得した結果を解釈して、人がわかりやすいような自然言語に変換します。

結果を出力する際は、シンプルな結果のみ出力したり、AIが持つ知識を利用した出力もできます。

RAGのアクセス制限でプライバシー情報を漏洩させない

RAGのデータベースアクセスを一定のルールで制限できます。
こうすることでプライバシー情報の漏洩などを予防することができます。

たとえば、一例として下記のような制限方法があります。

  • 利用しているログインユーザーのデータベースのみアクセスする
  • 個人情報が含まれることを判断される場合は出力しない

RAGの導入方法

それでは、RAGの導入方法をご紹介します。GoogleでRAGを導入する方法をご紹介します。

方法は2通りあります。

Google Workspaceを利用する:かんたん

Google Workspaceを利用すると、Googleドライブ、Gmail、スプレットシートなどからGeminiを利用したRAGの動作が実現します。

Google cloudのVertex AI Searchを利用する:難しい

Google cloudのVertex AI Searchを利用すると、Google cloud上で基本Geminiを利用したRAGの動作が実現します。

企業のRAG活用事例

最後に企業のRAG活用事例をご紹介します。

LINEヤフー

「SeekAI」というRAG技術を社内向けのFAQ・マニュアル・ナレッジベースに利用しています。

東京メトロ

東京メトロでは鉄道利用者からのお問い合わせや忘れ物についてAIチャットシステムで受付しています。
東京メトロのAIチャットシステムは事前に登録された情報を質問に応じて出力しています。

旅行予約サイト Agoda

Agodaはホテルについての質問をAIチャットシステムで受付しています。
AgodaのAIチャットシステムは質問内容に応じて、過去のレビュー情報を検索し、質問内容の答えになるレビュー情報を出力しています。

このように、人の自然言語をデータベース言語へ変換して検索し、結果を出力してくれます。
様々な企業で活用され始めているAIの機能になります。

また、AI解決.COMではRAGを組み込んだAI電話受付システムもご提供しております。
AI電話受付システムは電話対応業務をAIに任せることで電話対応コストを削減するサービスとなっております。
そちらもぜひご確認くださいませ。
AI解決.COMのAI電話受付システムはこちら

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